2014.12.02 Tue
映画「(500)日のサマー」「銀河ヒッチハイク・ガイド」やTVドラマシリーズ「New Girl / ダサかわ女子と三銃士」で知られる女優Zooey Deschanel(ズーイー・デシャネル)が、シンガーソングライターのM. Ward(M・ワード)と結成したインディポップ・デュオShe & Him(シー&ヒム)。彼らが本日、2014年12月2日にリリースする、スタンダードナンバーのカバー13曲を収録した5thアルバム「Classics」から、リード曲「Stay Awhile」のミュージックビデオ(MV)をお届け!
カバーアルバムである「Classics」のコンセプトやサウンドにもぴったりな、レトロでクラシカルな家の中で繰り広げられるのは、見事なギターの腕前を披露するM・ワードと、優雅にダンスするズーイー・デシャネル! しかし、普通とは違うのは、どちらも相手が透明であること・・・。M・ワードはエアギターをプレイし、ズーイーはまるで透明人間とダンスするように1人で家の中を舞い踊る。
何ともオシャレで楽しい「Stay Awhile」のMVを手掛けたのは、スペイン、バルセロナに拠点を置くディレクターズ・コレクティブ/プロダクションカンパニーのCANADA。実はこのMVでズーイーが踊っている相手は透明人間ではなく、“思い出の中の人”なのだ! CANADAの共同ファウンダー / ディレクターNicolás Méndez(ニコラス・メンデス)がwhite-screen.jpに寄せてくれたコメントと共にご紹介しよう!
「去りゆく相手に対して、彼女はこんな言葉を放ったはずです、「もう少し一緒にいて」、或いは「行かないで」と。彼女が失ってしまった、もしくは離れ離れになってしまった“誰か”と共に、この曲の持つノスタルジーを描きたかったんです。だから、彼女が踊っているのは透明人間でもなければ、何か別の存在でもありません。もうそこにはいない、思い出の中の人と踊っているのです」(CANADA)
本作のどこか懐かしい世界観やズーイーのガーリーな雰囲気に見事にハマったダンスは、サンタモニカ在住のコレオグラファーLisa Eaton(リサ・イートン)が手掛けたものだ。
全身グリーンスーツを着たダンサーと踊るズーイー・デシャネル(左)と、ポストプロダクションでダンサーを消し、グリーンで覆われていた部分をCGで補った完成版(右)。撮影は、うだるような暑さとなった9月14日、ロサンゼルスのサンフェルナンド・バレーにある一軒家にて行われた。
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この“思い出の中の人”とのダンスは、グリーンスーツを着たダンサーを使って撮られたもの。ダンサーをクロマキーで消し、隠れていたズーイーの体や服などはCGで再構築している。撮影にはモーションコントロールカメラを使っており、ダンサーの影になっている背景は、全く同じカメラワークで撮られた映像によって合成されているのだ。
「ダンサーはズーイーのことをあらゆるショットで抱えたり掴んだりしているので、そこで隠れてしまった部分は、色んなテクニックで再構築しています。主に3DCGを使用しているのですが、あるシーンでは彼女を全てCGで作り起こしています。たぶん、ご覧になった皆さんはそれがどこなのか気づかないことでしょう。マドリッドのポストプロダクションスタジオLa Huella FXが担当していますが、それは彼らが素晴らしい仕事をした証になると思います」(CANADA)
日本でもそのファッションが注目され、アメリカでも“adorkable(adorable+dork=ダサかわいい)”なファッションアイコンとして大人気のズーイー。「Stay Awhile」での、バルーンシルエットが特徴的な空色のホルターネックのドレスに白いショートカーディガンを合わせたコーディネートは、スタイリストのKarla Welch(カーラ・ウェルチ)によるもので、クラシカルでロマンチックなMVのムードを彩っている。
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